2025年、巳年の幕開けにふさわしい展覧会「雷魚」は、レントゲンヴェルケ主催/キュレーター池内務氏の企画により、日本の古民家・玄趣庵で開催された。本展は、英名“snakehead”に象徴されるように、しなやかさと力強さ、そして伝統と革新の交錯をテーマに据える。雷の如き衝撃をもたらす超絶技巧の現代美術作家たちが、木彫、漆、金属、刺繍、自在金物、ガラス、生成系AIといった多様な素材を駆使し、日本家屋の空間に緊張感と調和を生み出す。
玄趣庵という場は、かつての時を宿しながら、新たな創造を受け入れる器となる。そこに並ぶ作品たちは、伝統工芸の技を継承しつつ、現代の視点で再構築されたものばかりだ。蛇のごとく静かに佇みながらも、観る者の意識に鋭く忍び込み、深い余韻を残す。技の極致と精神の探求が交わるこの展示は、日本美術の未来を指し示す稲妻のような閃きをもたらすに違いない。



「雷魚」
出展作家:
足立真輝、あるがせいじ、磯部勝士郎、桐山征士、小林淳一郎、坂田あづみ、佐藤好彦、寺澤季恵、野田怜眞、原智、悠、平井武人、松本涼、水野シゲユキ、森本愛子+レントゲン・コレクション
会期:2025年1月17日金曜日〜2月2日日曜日 13:00-18:00
金土日曜日のみ一般開廊
火曜日〜木曜日は前日までの日時予約にて開廊します
月曜日休廊
会場:玄趣庵 182-0011東京都調布市深大寺北町2-36-4
ー「雷魚」キュレーター:池内務








