Hysterik Nature ”Ki”

株式会社レントゲンヴェルケ-レントゲン藝術研究所準備室は、来たる11月11日土曜日より「連続展ヒステリック・ネイチャー”KI”」を開催致します。

日時:11月11日[土]-26日[日] 12:00-18:00 水曜日-日曜日開廊

会場:金澤水銀窟 石川県金沢市広坂1-9-11[金沢21世紀美術館、金沢歌劇座の間] 090-1840-0063

出展作家:家永百加/石黒昭/亀井徹/児玉香織/坂田あづみ/佐藤裕一郎/寺澤季恵/豊海健太/悠/原智/平井武人/松本涼/満田晴穂/ミヤケマイ/Mrs.YUKI/村本真吾/森本愛子/レントゲン・コレクション

古くから日本人は「花鳥風月」などと称し、さまざまな技法、手法で自然を題材にした表現を世に送り出してきました。四方を海に囲まれ、豊かな土壌と眼をみはる四季の変化と、その美しさは様々な表現者に多くの衝動を与えてきました。

しかし今世紀に入って以降、大地震、大津波、大型颱風、酷暑と、我々はのんびり「愛でる」などという態度で自然に対峙できる時代ではなくなっていた事に気づきました。今やヒステリックとも表現できる自然現象の数々を前に、我々は怯えるばかりです。

こうした時代、そのコントラストを強めた自然をあえてモチーフとし、言わば「新世代的花鳥風月」として「Hysterik Nature」というタイトルを展覧会に与えます。

一方「Hysterik Nature」には精神や身体的機能が意識から乖離し、コントロールできなくなった本性、本質といった意味があります。繰り返される表現活動の中で、単なるルーティンではなく、あるポイントに於いて突然に獲得される表現方法、またその美といったものもまた「Hysterik Nature」と言うことができると思うのです。

世界的には12万年ぶりという歴史的猛暑の記憶もまだ新しいこの秋冬、自然に対する新しい視点を示唆すべくこの展覧会を企画するものです。

本展キュレーター:池内務

                                  

ー「Hysterik Nature」キュレーター:池内務